ボイトレで音程はよくなるのか?【具体例も解説します】

ボイトレ

神経質シンガー「ボイトレで音程がよくなるの?それにはどんな練習が必要なの?」

とお悩みの方はいませんか? そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. ボイトレで音程がよくなるのかわかる
  2. どんな練習が必要かわかる

この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。

ボイトレで音程はよくなるのか?

ボイトレで音程はよくなるのか
音程が微妙にずれる方向けです。

音程を作るのは裏声

声にはチェストボイス(地声)とヘッドボイス(裏声)があります。

声帯を伸ばす事で音程は作られますが、この動きを担当しているのが裏声になります。

ヘッドボイスの練習は必須です。 ヘッドボイスが苦手な方は
裏声が出ない、弱い、低い【開発可能です】に記事を書いてますのでご参考にしてください。

音程がかなりずれる

音程が少しフラットするなどではなく、かなりずれる方はもう少し基本的な練習が必要です。
ボイトレで音痴は治るのか?【実績あり】の記事を参考にしてください。

筋肉バランスが音程に影響する

音程がずれやすい難しい音域ってあると思います。原因はチェストボイスとヘッドボイスのバランスの悪さです。

フラットしている → チェストボイス成分が多い
シャープしている → ヘッドボイス成分が多い

このバランスをとるために「よし!チェストボイス成分を減らそう」と意識しても簡単には出来ません。音程治しに特化したトレーニングをおこいましょう。

音程をよくする練習法

音程をよくする練習法
ちょっとマニアックになりますが、効果は抜群です。

スケール練習だけでは良い音程を得ることができない場合があります。それは実際の曲というのは沢山の言葉とリズムと音程が入り混じっているからです。

ですので、ここではより実践的な方法をご紹介します。

レベル1 ピアノを使う

歌いたいメロディーが意外とわかってない場合が多いです。音痴の人ほどではないのですが、大まかにメロディーを捉えてしまっていて細かい旋律が曖昧になっているのです。

ピアノでメロを弾く

歌わないで弾くだけです。

苦手な方は指一本でも構わないので、ゆっくりとメロディーを確認してください。

弾いて確認した後に歌うと違いに気づけます

弾いて歌う

弾いただけではまだ音程がずれている時は、音に合わせて歌ってみましょう。

メロディーを弾けているので、耳では音程を理解しています。しかし、発声するとずれてしまっているので、ずれてしまう部分だけ音程練習を繰り返します。

これだけでも、かなり音程が取れるようになっているはずです。

レベル 2 ピッチ修正機材を使う

ここからは機材やソフトが必要になりますが、めっちゃ音程を鍛えることができます
オートチューンはご存知でしょうか?女性3人組のユニット「Perfume」の声のような機械っぽい音を作るエフェクターです。この機材を使います。

オススメはTC-HELICON VoiceTone C1 ボーカル用エフェクターで、マイクとミキサーの間に接続して使います。

  1. ヘッドホンをしてアカペラで歌います。
  2. するとヘッドホンからは修正された音が聞こえ、
  3. 自分の生の声は外から聞こえます。

この時に音程がずれていたらとても気持ち悪く、「こんな音程で歌っていたのか…」と気づけます

次は正しい音程に近づけるように声の出し方を調整します。
ある程度いい感じに調整できたら、エフェクターはオフにして歌ってみましょう。

きっと自分の変化に驚くはずです!

レベル 3 チューナーを使う

楽器などのチューニングを調整するのに使われる機材です。お手軽ですが、慣れない方は音程を合わせながら歌うのは難しいかもしれません。

できれば、チューナーを見ながらレベル 1&2のエクササイズをする方が簡単に扱えて、効果が理解しやすいでしょう。

僕はWi-Tune WR-01を使っていますが、今は中古しかないようです。このチューナーはワイヤレスで使えるのでトランスミッターをマイク近くにつけて歌うと机や床に置いたチューナーが反応してくれるという優れものです。

他にもメトロノーム付きチューナーならリズムキープしながら練習できます。アプリのチューナーもありますが、いい加減なのもあるのでプロたちは基本使いません

レベル 4 音程修正ソフトを使う

音楽制作ソフトを持ってる方は、音程修正機能が付属しているかもしれません。

自分の歌をソフトに録音してデータを解析できます。目で見て自分の音程がどのような動きをしているか客観的に判定できます。
このような画面になります。
MELODYNE
僕はCubaseとmelodyneの両方のソフトを使っています。体験版もあるので試しください。

データでみるとリズム、ブレス、ビブラートなど細く知れることができるので課題の発見に役立ちます。

少し上級者向けですが、このソフトで音程の直しがキレイに出来るようになると仕事として依頼される可能性もあります。狭き門ですが使って損はないでしょう。

レベル 5 コードに合わせて歌う

レベル 1〜4までやればかなりキレイに歌えます。最後の仕上げとしてコードに合わせて歌いましょう。

できればカラオケではなく、白玉(長い音符)で弾いたコードに対して歌うと音程感がわかりやすいです。リズムを刻んでしまうと音程の細かい部分が聞きにくかったり曖昧になる場合もあるので、ここではしっかりと歌うことをお勧めします。

メロディーの80%はコードトーンを通過します。音程がバッチリだとメロディーが通過した瞬間の爽快感、抜け感を感じられます。
その醍醐味を味わってください。それが音楽であり、歌です。

ここまで出来たら曲の中で歌ってみてください。練習前と格段の差が出てくるはずです。
騙されたと思ってやってみてください。本当にびっくりしますよ!