ボイトレとは何なの?【わかりやすく説明します】

ボイトレ

好奇心シンガー「ボイトレとは何なの?てか、歌に必要なの?」

とお悩みの方はいませんか? そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. ボイトレとは何かわかる
  2. ボイトレするとどうなるかわかる

この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。

ボイトレとは何なのか?

ボイトレとは何なのか?
一言でいえば声の鍛錬。ボイスのトレーニングのことです。

ボイストレーニングとボーカルトレーニング

この2つは間違いやすいので注意してください。

ボイストレーニング → 発声の練習
ボーカルトレーニング → 曲を歌うための表現の練習

になります。頭の文字が「ボイス」と「ボーカル」では全然やることが違ってきますので注意してください。

日本では混同している

海外では「ボイス」と「ボーカル」をしっかり分けて意識的に練習をするようですが、日本のスクールはめちゃくちゃです。

残念ながら日本はアートへの意識が低く、「どうでもいいだろう」という考えが蔓延しています。生徒さんも詳しくわからないのでどちらのレッスンを受けてもボイトレだと思ってしまうのは仕方がないことです。

最終的には両方とも身につけた方が歌の技術は上がりますが、順序立ててやらないと上達しなかったり、喉を痛めてしまったりする可能性もあります。

ビブラートの解釈も違ったりする

【ボイトレのビブラート】
響きを崩さずないように音を揺らします。
【ボーカルトレーニングのビブラート】
例えば、顎を動かすことで音を揺らします。

ボイトレは「響き重視」に対しボーカルトレーニングは「表現重視」になります。

やはり順番としては「響き」がある「表現」を目指していただきたいです。

どちらがいいではない

ボイトレもボーカルトレーニングもそれぞれに意味があります。

どちらのニュアンスを優先させるかは歌う人がチョイスします。
本人が音を創造するのです。だから歌手はアーチストと呼ばれるのです。

たくさんの引き出しを持ったアーチストはカラフルな歌声で感情表現も豊かになります。「ボイトレ的基本の発声」も、「ボイトレではNGなパンクな発声」もアートとしてはどちらも魅力的ですよね。

ボイトレの意味とは

ボイトレの意味とは
先ほど発声の練習と述べましたがもう少し深掘りしていきます。ミックスボイスのボイトレのお話です。

どんな音域でも同じように発声

ボイトレは「ボイストレーニング」の略です。つまり「声」のトレーニング。

声を自由に扱いながら、音楽に合わせて音程を作っていく。その際に声本来の響きを失わず楽器のように奏でることを目標にすることです。

楽器のように声を扱うのはとても難しく、とても時間がかかります。なるべく早く身につけるために考えられたのがボイストレーニングです。

科学的で医学的な要素も取り入れたレッスンは確実に声に変化をもたらします。

喉の健康を守る

ボイトレと聞くと「歌」や「声」と発想してしまいますが、そもそも喉という部分が体になければ「歌」も「声」も出会うことはなかったでしょう。

喉を体の一部の器官として意識します。そしてどのように扱うことで「歌」や「声」が作られるのかエクササイズしながら勉強します。

喉の中には「声帯」があり、口の中には「舌」「歯」があります。口から喉、そして鼻の部分には空間があります。

これら全ての人間の造形がなければ、発声は不可能な現象だと知ることがボイトレの真骨頂です。

直接関係ない部分も大事

声に間接的に関係するのは体全体になってきます。

体を支える力がある方は腹圧も上げやすいので声に芯が出るでしょう。
体が柔らかければ、力みがちな時も体を痛めず声を出せます。

このように全てが影響しあっているのです。これらを知らないのと、知りながら声を出すのでは全く違います。体を意識することはとても大切になことなんです。

喉の普通を作る

上記に述べたように、どんな音域でも同じように発声できて、とても健康的な喉を持っていること、

それを「あなたの普通の状態」にしていきます。

例えば、ライブやカラオケで気合が入って喉を使いすぎたとします。そんな時でも通常どうりの「普通の状態」に戻せれば喉は回復しやすいのです。

また、寝起きでも声がカサカサになりにくかったりします。すぐに「普通の状態」に戻っていきます。

これらがボイトレです。喉の使い方を極めようとすれば必然的に体全体を健康にする意識にも変わるでしょう。