地声や裏声がこもって通らない【改善策あります】
こもり声シンガー「声がこもってるんだけど治るの?声って生まれつきなの?変わるの?」
とお悩みの方はいませんか? そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 地声がこもる原因がわかる
- 声が通らない改善策がわかる
この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。
地声や裏声がこもって通らない
会話してても聞き返されることが多いなど、不便だと思います。声がこもる原因と改善方法をまとめます。
舌が声をこもらせる
舌の動きが悪いため滑舌が悪くなったり、舌の位置が変わらないので声の通り道をふさいでしまっています。
【タングロールしてみる】
- 巻き舌のような感じで、舌をプルプルふるわせる(ググるとたくさん出てきます)。
- 大事なのは息の量で、強すぎると負担が大きすぎますしツバも飛びます。弱すぎると空振りしちゃって出来ません。
【舌をベーっと出して喋ってみる】
いわゆる「あっかんべー」の状態です。
- 一度普通に喋ってください。
- 次に舌を強めに出し何か喋ってください。30秒も声を出せば大丈夫です。
【ラガラガと言ってみる】
- 「ラ」という時は舌が上前歯の手前に一度触れますよね。
- 「ガ」は逆に舌の位置が下前歯の手前にあります。
- この下の動きを意識して「ラガラガ」と30秒ほど続けてください。
全て滑らかに行ってください。これらの動作は全て舌に刺激を与え動きをよくしてくれます。
口に響く場所がない
口の開きが小さいのが原因で声が通らないのです。
口を縦に開く
- ノドチンコのあたりを縦に広げます。(卵を縦に頬張っている感じ)
- 口先は開きすぎない(声のコントロールが悪くなり、滑舌が悪くなります)
口の奥はあくびをしている時の形に似ています。また、あくびはリラックスできている状態ですので体の感じも意識してください。
呼吸をしっかりする
しっかり息が吸えてません。腹圧(体の中の圧力)が足りていないので声がしっかり前に出ていかないのです。
深呼吸してみる
- しっかり息を吐いて肺の中の空気をなるべく出します。
- 次にゆっくり鼻から吸いましょう。(慣れてきたら素早く吸う練習もしてください)
これは僕が一番使う方法です。呼吸は出来れば腹式を意識するとたくさん息が出入りします。詳しくはこちらに 腹式呼吸と発声と歌の関係【やり方も解説】 まとめてありますので参考にしてください。
唇を巻き込まない
音をブライトにする
- 開きすぎない程度に少し口を開ける
- 横に軽く引っ張るように「イーッ」や「えーっ」の感じです。(やりすぎると声が薄くなるのでほどほどに)
- 歯を見せるようにする
唇で歯が隠れるように喋ると声がモコモコしてこもります。声量があっても何を言ってるかわからなくなるので気をつけましょう。
キーが低すぎる
声が低くて声が通らない状態です。
- 今だしている声のトーンを高くします
- ドレミ音階のイメージだと「ド」ではなく「ソ」くらいの高さを目指します。(適当な感覚で構いません)
- 明るい声を出すイメージ
これは一番感覚的でわかりにくいかもしれません。実際に楽器を持ち歩いて、喋るときに音の高さは選ぶなんて現実的ではないですもんね。
声が小さい
基本的な問題です。詳しくは ボイトレで声量を増やせるのか?【練習法あります】 に書いてあります。ご参考にしてください。
ここでは1つ紹介します。
- 喋る相手の距離を遠くに想定する
自分で思っているより相手が遠く(例えば20m先)にいると思えば必然的に声が大きくなります。これも感覚的なことですが、結構変わります。
緊張してしまう
これは心理的なことです。緊張すると無意識に体が固まってしまいます。
こんなことってよくあると思います。僕も歌うことは出来ても喋るときは緊張します 笑
まず出来ることから忘れずに行うことでしょう。僕はまず息を多めに吸います。これだけで圧力によって大きな声が出るので、声が出たら歯を見せるようにしゃべります。
この2つで結構な場をしのいで来れました。
これらのエクササイズをした後に喋ってみて、何か効果があるものを選んで活用してみてください。