裏声が出ない、弱い、低い【開発可能です】
新米シンガー「なんか裏声が出にくいし、出てもかすれて弱々しい。てか、裏声って何?」
とお悩みの方はいませんか? そんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 裏声は正しい練習で出るようになります
- そもそも裏声とは何か?
- 裏声は開発できる
この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。
裏声は正しい練習で出るようになります
裏声が出ないのには、それなりの理由があります。
どの音から裏声を使うのか男女でだいたいの音が決まっています。
- 男性 → E4以上
- 女性 → A4以上
が平均的な裏声が始まる音になります。
なぜ「以上」でその先を記さないかというと、トレーニングでかなり伸びるからです。
練習方法には2タイプあります
・【赤ちゃんの耳元で優しく作戦】
裏声が出ない理由の多くは「普段使わないから」です。
体で使わない部分は衰えていきます。体の柔軟性なども、子供の頃は柔らくてもだんだんと硬くなりますよね。
マイケルジャクソン作戦
これは使い方を忘れたけど、裏声は動くタイプの方です。
わからない方は、結婚式のキスシーンなどで「ヒューっ!」って盛り上がるときに出すあの感覚です。
赤ちゃんの耳元で優しく作戦
こちらは使い方がわからず、裏声が動かないタイプの方です。
先ほどの裏声に変わる音域のあたりを歌ってあげます。音量は赤ちゃんの耳元でそっとささやくように優しくです。
この2つの練習で大切なことは息を漏らさないことです。息が漏れている状態だと声帯が正しく機能しにくくなってしまいます。ぜひ注意してください。
そもそも裏声とは何か?
裏声にはヘッドとファルセットがある
裏声は一般的にヘッドボイスと呼んでいます。ですが、ファルセットという先生もいます。
先生やジャンルで呼び方が違うのでややこしい。。。です。
では、ヘッドボイスとファルセットの違いはなんでしょう?
ファルセット→声帯の一部だけが接触し振動している
です。またファルセットは息が漏れがやすくなります。つまり「ヘッドボイスとファルセットは声帯の動きのパターンが違う」のです。
地声との違い
では、地声(チェストボイス)との違いはなんでしょう。
メインで動く筋肉や関係する部位が違い、それぞれがバランスを取っているといった感です。
声帯の観点からだと
チェストボイス(地声)→ 声帯が厚く合わさり波打つように振動している
と言われています。
こちらは声帯の振動パターンは同じです!
クラシックや他の流派では裏声でも呼び方が細かく分かれてる場合もありますが、ここでは初心者もわかるようにシンプルに解説します。
裏声は開発できる
低域に広げるのは難しいですが、高域は広がります。
裏声は練習次第で音域が広がります。
ヘッドボイス(裏声)は声帯をストレッチしたり靭帯を硬くできれば高い音を発声できるようになります。
正しい練習が大切です。決して無理しないでください。喉を痛めすぎると逆に高い音が出なくなってしまいます。
結果、ミックスボイスも高い所まで行けます
ミックスボイスやベルティングなどの高音を地声のように出すテクニックは裏声とのバランスが超超超~大切です!
逆にヘッドボイスはできるけど、ミックスボイスが出来ないと悩んでいる方は練習次第で可能性は十分にあるということになります。