【データ解説付き】J-POP風ソングをコード進行縛りで制作【作り方】

DTM 歌モノ作曲

新米コンポーザー
「J-POPってどんな感じの曲なの?作り方をみてみたい」

とお悩みの方はいませんか? そんな疑問にお答えします。

この記事の内容

  1. アップテンポJ-POPがわかる
  2. 実際の作り方がわかる

この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。

【今回の記事は動画にもあります】

動画で見たい方はYouTubeにお進みください。文字で読まれる方はこのまま記事をご覧ください。

アップテンポJ-POPの作り方

アップテンポJ-POPの作り方
コード進行だけ決めてアップテンポJ-POP 的なアレンジにしてみました。

コード進行

今回は「かっこいいコード進行108」という本にある「Trac4」の進行を使って作りました。

【オリジナル進行】
Dm7(9) – G7(9,13) – CM7(9) – FM7(9)
Bm7(♭5) – E7(♭9,♭13) – Am7(9) – A7(♭9,♭13)

です。
コードは何もいじってません。テンションもそのままです。

簡単にアナライズ

前半はCメジャーキーの2−5−1で、後半はAマイナーの2−5−1の動きです。

2−5−1はとてもオーソドックスなポップスのコード進行です、Jazzなどのスタンダードにも多く使われるので言葉だけでも覚えておくと後々役立つことまちがいないです。
セカンダリードミナントはE7とA7でテンションに♭がついた(♭9,♭13) があり緊張感が出ます。セカンダリードミナントは「Cメジャーキーにない音だけどかっこいいぜ!」というもので、詳しくは理論を学ぶ必要があります。

リズムをちょっと変えました

オリジナルは全て小説頭でコードチェンジしてますが、今回は1小節おきにクイました。

クウ = 前の拍から音を出す

クウことでリズムがかっこよくなります。ダンサンブルになればクイは多くなる傾向があり、バラードなどは小節頭でコードチェンジが多いです。

PIANO

刻み方はラテンっぽいリズムにしました
楽器はNative InstrumentsのALICIA KEYSです

ドラムパターン

音色はDryな音を中心に

キック
スネア
クローズハイハット
オープンハイハット
クラッシュシンバル
タム

以上6つです。機材はNative InstrumentsのAbby Road Modern Drummerを使っています。
セッテイングは特にいじってません。立ち上げたままです。

リズム

ドラムンベースというclubミュージックのニュアンスも入れたロックドラムです。個人的に好きなパターンです。

ベース

ベースラインとしては

Root + 5度 + オクターブ


を中心に作っています。機材はNative InstrumentsのScarbbe Jay Bassです。Low-Dが出てきますが、本当はこの楽器だと無理な音域です。しかし、サビ(今回の曲)の頭で高い方に行くと安定しないのであえて低くしました
最終的に生と差し替える時は、「5弦Bassにする」「4弦Bassのチューニングを下げる」「シンセを足す」など考える必要があります。

リズム

8分のROCK弾きです。

アコースティックギター

この打ち込みは特殊です。


低い方に音がかたまってて、高い方はリズミックになってます。高い音の部分はストロークをするタイミングなのです。
つまり、低い音でコードを押さえて、高い方でジャカジャカ弾いている打ち込みなのです。

楽器はAMPLE GUITARです。これらの音源はギターに特化しています。ギター打ち込みはこのような機材を導入する方が効率よく作業できます。

セッテイングはダブルにしました、左右に同じプレイをする人がいる設定です。

ストリングス

ストリングスのスケッチなのでチェロやビオラは入っていません。

ストリングスはあまり細かくわからないので、追い込む必要があるときは誰かに頼みます。MIDIデータにはクレッシェンドの感じをオートメーションで書いています。

楽器はNative InstrumentsのSession Strings Pro を使っています。
音がうすかったのでSAMPLE TANK3のストリングスもほんのり足してます。

エンデングだけドラムに合わせて決めています。

メロディー

メロディーはあまり理屈っぽくなく思いついたものを入れました。

意識したのは

ブレスができるか
歌詞が乗りやすいか
音域が広がりすぎないようにする

構成

頭2小節からの8小節の進行を2回繰り返しです。サビメロの想定で作りました。後半はメロが変わります。

以上で出来上がりです。

今回は「かっこいいコード進行108」という本にある「Track4」を使いました。
かっこいい進行が多く載っていますので、他のジャンルでも挑戦してみたいと思います。

動画もありますので参考にしてください。