地声が高い?低い?【地声をコントロールする】
新米シンガー「地声で高く歌いたいけど、地声が低いからうまくいかない。地声で歌ってると限界があって枯れてしまう。。。てか、地声って何?」
とお悩みの方はいませんか? こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 地声に高いも低いもない
- なぜ地声の限界を感じるか?なぜ枯れるか?
- 地声の定義や使い方がわかります
この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。
地声の音域は決まっている
男女ともに大体の音域は決まっています。
たまに、高い地声を持っている方もいますが、それは生まれながらに
- 「オリンピックに出れるほど足が早い!」
- 「オリンピックに出れるほど高く飛べる!」
などと同じで、ホントにホントにごく一部の人間です。
ちなみに僕は25年のプロ生活でもそんな人にあったことはありません。うまい人達は喉の使い方を知っているだけです。
もちろん少しの個人差はありますが、それは背の高さなど体に関係しています。
一般的な音域について、まずはお知らせします
- 男性:E2〜E4
- 女性:E3〜A4
これくらいが平均の地声の音域です。
ちなみに地声はチェストボイスと呼びます。
実際にボクは6歳から80代の生徒の方がいますが、みなさんミックスボイスで高い地声感で歌えています。
高い地声と思っているのはミックスボイス
ミックスボイスなどのテクニックで高い地声風に発声できます。
先ほど書いたように地声の音域は決まっています。でも高い地声で歌っている人は裏声と、うまくバランスを取りながら歌っています。
ミックスボイスやベルティング
これらの発声方法はめちゃめちゃ再現性のあるテクニックですので、正しい練習をすれば誰でも高い地声感で歌える可能性があります。
- ミックスボイス ≒ 柔らかい高音
- ベルティング ≒ 太い高音
が、このテクニックの一般的印象です。
バランスがうまいアーチスト一例(敬称略、順不同)
ONE OK ROCK、B’z、平井堅、Official髭男dism、米津玄師、秦基博、スピッツ、ミスチル、LISA、aiko、あいみょん、椎名林檎、安室奈美恵、絢香、宇多田ヒカル、MISIA
低い地声は会話の状態だから
会話と歌の発声は違います。
正しい発声というより、歌に適した発声フォームがあります。その方法を使えば
この発声方法で会話する人は少ないと思います。
一般的に会話のためのトレーニングはしません。ですから通常に会話しているときはグダグダなフォームで発声している場合が多いのです。
姿勢と同じで、「仕事で挨拶するときは背筋は伸びているが、家のリビングではポテチを食べながら猫背でテレビを見ている」こんな感じです。
会話の発声だと歌えない
僕も最近はだいぶ減りましたが、歌では声は枯れないが飲み屋でワイワイ話していると枯れそうになるときがあります。
ミックスボイスの有名なレッスンでは、ノドボトケの位置を調整することを最初のステップにしているほどです。
地声の開発
地声の低い音域を伸ばすのは難しいです。
これは人間の体の仕組みとしてきびしいのです。
身長が参考になる
絶対ではないですが、身長が低い人より高い人の方が声が低い場合が多いです。
これは声帯も体に合わせて大きいので低い音が出るという楽器の仕組みと同じです。
ウクレレ → 小さい楽器なので高い音が得意
声は人間が楽器なので、個性だと受け止めるしかなさそうです。