ミックスボイスの音域は平均どれくらい?【図もあります】
新米シンガー「ミックスボイスの音域ってどのくらい?音域って広げられるの?」
とお悩みの方はいませんか? そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- ミックスボイスの音域がわかる
- 音域の広げ方がわかる
この記事を書いているボクは、プロとして25年メジャーと仕事を継続していて
最近はボイトレスクールも経営しています。
ミックスボイスの音域がわかる
「ミックスボイスの音域」とはとても不確定な表現です。その説明をします。
まずは馴染みのある地声と裏声から考察します。
地声の音域
みなさんが喋るときによく使う声です。
女性 → E3〜G4あたり(平均)
図を参考にしてください。
裏声の音域
フクロウの鳴き声、マイケルジャクソンの「ポーッ」と出す声などと説明されたりします。
女性 → A4〜F5あたり(平均)
図を参考にしてください。
ただし裏声の場合はエクササイズ次第で4音〜7音くらいは伸びます!
ミックスボイスの音域
まず喚声点の説明をします。喚声点は地声から裏声に切り替わる音の場所のことです。
女性 → A4あたり(平均)
上記が喚声点です。さて、問題のミックスボイス音域ですが、
図を参考にしてください。
- オレンジ色が一般的ミックスボイス。
- グレーの部分まで含めたものがリアルミックスボイスです。
グレー以下の音 → ほぼチェストボイス(地声)
オレンジ以上の音 → ほぼヘッドボイス(裏声)
と考えられるでしょう。
一般的ミックスボイスとリアルミックスボイス
一般的ミックスボイス
世の中では喚声点から高い音がミックスボイスといわれることが多く、この場合は
女性 → A4〜F5あたり(平均)
がミックスボイスの音域と呼ばれます。
つまりヘッドボイスとほぼ同じ音域になります。ヘッドボイスが地声感がある音に変化することでミックスボイスといわれているからです。
- ミックスボイス ー 地声感 = ヘッドボイス
- ヘッドボイス ー 強さ= ファルセット
と捉えているのが一般的な解釈だと思います。
リアルミックスボイス
です。
喚声点を中心に考察するのがリアルだと思います。
喚声点より高い音 → 地声と裏声のバランスを取りながらだんだんと裏声が優勢
となります。
つまり、シーソーのようにバランスを取りながら発声します。
そして、音量や音質などでバランスの割合も変化します。このことから、本当のミックスボイスの音域を決めつけることはできません。
本当のミックスボイス的には
喚声点より高い音 → 裏声またはミックス
ではないのです。
音域の広げ方
声域全体を広げる
ただ音域を伸ばしたいのならば、一番低い音程と一番高い音程を広げればいいので、最低音と最高音あたりを毎日出していれば変化があるかもしれません。
ただ歌に使えるような声で考えるならば、
僕はミックスボイスの練習することで、3オクターブ半も広がりました。(前は2オクターブがギリギリ)
難しいミックス部分広げる
一般的なミックスボイス音域。
つまりヘッドボイスとかぶる部分をバランス良いミックスボイスで歌うには鍛錬と時間が必要です。
このバランスをとるトレーニングをすることで、必然的に声全体の音域は広がります。
練習ポイントは
鼻腔の使い方を覚える。
この2つです。ミックスボイスのエクササイズ動画でよく見かける「Mom」と「Nay」が代表的なものでしょう!
ググれば見つかると思います。ぜひトライしてみてください。